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火鍋は赤字、麻辣湯はIPO!? コロナ禍でも猛烈拡大、中国外食チェーンの光と影浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(3/4 ページ)

日本にも進出する中国の麻辣湯チェーン最大手「楊国福麻辣湯」が2月22日に香港証券取引所にIPOを申請した。一方、中国の火鍋チェーン最大手「海底撈火鍋」は、21年通期決算が大幅赤字転落の業績予想を発表。中国の外食チェーンは競争の激しさを背景に、コロナ禍でも怒涛の規模拡大と資金調達に動いている。

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21年は日本に一気に5店舗出店

 楊国福は19年に993店舗、20年に1475店舗、21年1〜9月は970店舗を開店し、3年間で店舗を倍に増やした。

 20年以降は海外進出も積極化し、現在海外で約20店舗を展開、うち5店舗は日本にある。18年に池袋に1号店を開店後、しばらくは1店舗体制だったが、21年に入り御徒町、高田馬場、新大久保、渋谷にも出店した。

 30元(約540円)の麻辣湯一本で勝負する個人経営の飲食店が、マーケティングやIT、人材に大きく投資することなく上場までこぎつけるのは、最近の中国では異色であり、どこまで成長が続くのか注目されている。ただ、やみくもな拡大路線のつけの大きさは前例に事欠かない。


国内1号店となる「楊国福麻辣湯」池袋東口店。海外進出を積極化し、都内にも5店舗を展開する(筆者撮影)

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