子どもに「やってあげたいけど、できていないこと」 年長児がいる共働き保護者に聞いた結果は?:500人に聞いた
学研プラスは、年長児を第1子に持つ共働きの保護者を対象に、「日々の過ごし方に関する実態調査」を実施した。平日に子どものためにやりたいこと1位は「幼稚園や保育園の出来事を話す時間を取る」だった。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
学研プラスは、年長児を第1子に持つ共働きの保護者を対象に、日々の過ごし方に関する実態調査を実施した。平日に子どものためにやりたいことを聞いたところ、最も多かったのは「幼稚園や保育園の出来事を話す時間を取る」(74.8%)だった。
次いで「絵本や物語の読み聞かせ」(51.2%)、「歯磨きや手洗いなど生活習慣のしつけ」(47.2%)となった。共働きで忙しい中でも親子でのコミュニケーションを大事にしたいと思っている人が多いことがうかがえた。また、通信教材やドリルでの学習をさせたいと望む保護者もいて、学研プラスは「年長のうちから平日に学習する習慣をもってほしいという気持ちのあらわれといえる」とコメントした。
休日に子どものためにやりたいことは?
休日に子どものためにどのようなことをやりたいと望んでいるのか尋ねた。1位は「体を動かす遊びやスポーツ」(66.8%)、2位は「自然などの中でさまざまな体験をする」(64.8%)、3位は「子どもと一緒にお家で工作などに取り組む」(42.6%)だった。
「特別なことはせずにお家や近所で一緒に遊ぶ」(30.2%)が4位だったことから、同社は「身近な場所で一緒に遊ぶことを重要視する保護者も一定数いることが分かった」としている。
やってあげたいけどできていないこと
子どもにやってあげたいけど、できていないことは何か聞いた。最も多かったのは「実際に見て触れて体験させる」(24.4%)、次いで「自分に自信をつけさせる」(18.2%)、「自分の気持ちを相手に話せるようにする」(15.0%)だった。
具体的には、「共働きで、週末も習い事や親の予定でなかなか何かに触れる経験をさせてあげられてない」「子どもに体験させてあげたい気持ちはあるものの、機会が作れていない」といった回答が寄せられた。「コロナ禍ということもあり、いろな場所に連れていくことに躊躇(ちゅうちょ)してしまう」とコロナ禍を理由に挙げる声もあった。
学研プラスは、「遠出せずとも、身近なところや短時間で体験の機会をつくる必要を感じさせる結果となった」とコメントした。
今回の調査は、年長児(2015年4月〜16年3月生まれ)を第1子に持つ共働きの保護者を対象に、インターネットで実施した。期間は21年8月27〜30日で、有効回答数は500人。
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