「日高屋」に配膳・運搬ロボットを本格導入 人手不足問題の解消を狙う:従業員の負担軽減も
ハイデイ日高は、運営する「熱烈中華食堂 日高屋」に配膳・運搬ロボットの「KettyBot(ケティボット)」40台と「BellaBot(ベラボット)」10台を導入する。人手不足問題などの解消を狙う。
大手ラーメンチェーン「熱烈中華食堂 日高屋」を運営するハイデイ日高(さいたま市)は、日高屋に本格的にロボットを導入する。接客を効率化するとともに、時短営業後に直面する人手不足問題に対応するのが狙い。
導入するのはUSEN-NEXT HOLDINGSの配膳・運搬ロボット「KettyBot(ケティボット)」40台と「BellaBot(ベラボット)」10台。すでに都内にある複数の日高屋店舗に“見習いスタッフ”として配属されているが、今後は50店舗まで導入を拡大するとしている。
同社では、人材の採用および新人の教育時間の確保が課題となっていた。そこで、都内にあるで日高屋目黒東口店にて「KettyBot」「BellaBot」を試験的に導入。その結果、55センチの幅も通過できるコンパクトな「KettyBot」は駅前立地の店舗に、モニターに表示される猫の豊かな表情や音声がかわいらしい「BellaBot」は、子ども連れが多く店内も広い郊外型店舗に本格的に導入することになった。
実証実験では、配膳・運搬ロボットの停止場所が正確で動きもスムーズなため、ラーメンや飲み物を安定して運べることが分かった。また、ロボットが配膳することで利用客も楽しめたという。
各テーブルまで配膳・運搬ロボットが移動することで、何度も往復する必要があった配膳や下膳が1度で可能になり、営業効率が向上。さらに、配属した日から活躍できることから、採用や教育時間を確保できることが分かった。従業員が重たいものを持たなくて済むので、足腰負担の軽減にもつながっているという。
ハイデイ日高の取締役執行役員営業管理部長である青野敬成氏は「この配膳・運搬ロボットの導入を通して、ハイデイ日高では、お客さま満足度の向上と営業効率の最大化を実現したいと考えている」とコメントした。
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