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なぜ吉野家とスイス時計は“大混乱”に陥ったのか いまだにこんなことが起きる背景:責任は経営者にあり(3/3 ページ)
吉野家のヘビーユーザー向けに、オリジナル名入り丼がもらえるキャンペーンが炎上。スウォッチがオメガとコラボした特製モデルを発売したところ、大混乱に。なぜこんなことがいまだに起こるのだろうか。
(5)吉野家の判断ミス
「自由」の概念がかつてとは全く違っています。「自由な名入れ」が何を意味するのか、侮辱的な言葉や猥褻な単語は良いのでしょうか? 文字数は何文字でも無限に載せられるのでしょうか? 著作権関係の対応は??
アイデアとしてオリジナル丼は悪くないと思いますが、このようなリスクがあることまで想定できずに、現在の社会環境でキャンペーンは無理です。加えて客相の対応でさらなる燃料投下も、証拠の残るメールでの対応は、常時ネット公開されるリスクがあることすら想定していないことになります。
ITリテラシーはリスク管理において絶対に欠かせません。
昔とは違うのです。単なるオペレーションミスは、組織全体、ブランドを毀損するダメージとなります。これは経営責任です。いちいちい経営者がチェックする必要はありません。単に社内にリスク管理、リスクチェックする機能があれば良いだけです。
経営者の危機管理意識とITリテラシーは絶対に問われる時代です。(増沢隆太)
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