「全国放送っぽくふるまっていた」──テレビ東京、新聞広告で“謝罪” 「TVer」同時配信開始でお詫びキャンペーンも
テレビ東京が「あたかも全国放送かのようにふるまっていた」とする“謝罪広告”を出稿し、話題になっている。翌11日からの民放公式テレビ配信サービス「TVer」での、民放10局の「地上波リアルタイム配信」開始に合わせた取り組みの一環。
「あたかも全国放送かのようにふるまっていた」――テレビ東京が4月10日、日本経済新聞にこんな広告を出稿し、話題になっている。翌11日からの民放公式テレビ配信サービス「TVer」での、民放10局の「地上波リアルタイム配信」開始に合わせた取り組みの一環で、同社は広告を通じ「テレ東は全国で放送していない。今さらですが、すみません」と視聴者に“謝罪”している。
在京キー局の一角を担う同社は、謝罪した理由について「一部の地域には放送されていないにも関わらず、あたかも全国放送しているかのようにふるまってため」と説明。「親や恋人と仕事の話をするときに、全国放送テレビ局を気取って、他の全国放送と同じような雰囲気を醸し出していた。背伸びをしていた」と“釈明”した。
経済系の番組や、テレビアニメなどのコンテンツに定評がある同社の番組を巡っては、一部地域で放送していなかったために、これまでTwitterで視聴希望の声が絶えなかったという。11日からはリアルタイム配信が始まることを踏まえ、同社はそうした視聴者のツイートも広告に掲載した上で「ついに、インターネットを通じて全国どこからでもテレビ東京をリアルタイムで視聴できるようになった。より一層楽しんでもらえるよう番組作りをしていく。今後ともテレビ東京をどうか大目に、多めに観てほしい」としている。
リアルタイム配信開始に合わせ、同社はチャンネル数の「7」にちなみ、7万円相当の純金で公式キャラクター「ナナナ」を制作。これまで視聴できなかった視聴者への“お詫び”として抽選で3人にプレゼントするキャンペーンなども実施している。
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