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すき家が「うな丼」「うな牛」の販売開始へ 10回検査で安全性を確認:4月20日から(2/2 ページ)
すき家は、「うな丼」「うな牛」を4月20日午前9時から販売する。日本人に親しまれている伝統食うなぎを使用した商品を投入することで、売り上げの拡大を狙う。
山からの水を使用した養鰻場
調査はうなぎの養殖場である「養鰻場」周辺の環境調査に始まり、水質や土壌、飼料の検査、加工場の安全・衛生管理まで実施している。輸入後も動物用医薬品の残留検査や、微生物検査を行う。
うなぎが病気になりにくい環境にするため、養鰻場では山からの水や地下水などきれいな水(化学物質の汚染や病気の発生などがない状態)を使用しているという。
こうした取り組みによって、国の機関や取引先、自社の分析センターを含め、計10回の検査を実施している。産地にかかわらず、一連の検査と厳格な衛生管理を柱に、養鰻場から蒲焼加工、輸入通関後まで、一貫した安全管理体制を確立しているという。
うなぎ業界最大のイベントである「土用の丑の日」が、7月23日に訪れる。日本の伝統食を訴求することによって、売り上げをどこまで伸ばせるか。
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