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老舗が続々廃業! 「和菓子店の危機」がここにきて深刻なワケ:スピン経済の歩き方(1/7 ページ)
老舗和菓子店が相次いで廃業している。地元の人に長く愛されてきた和菓子店が、なぜ閉店しているのだろうか。原因は「新型コロナの感染拡大」「手土産需要の減少」だけでなく……。
地元の人々に長く愛されてきた老舗和菓子店が続々と廃業している。
2021年11月、出雲大社の「神迎の道」で江戸後期に創業した「高田屋」が閉店した。看板商品だった紅白のようかんは、1984年の全国菓子大博覧会で最高賞も受賞したことがある。
今年に入ると2月には、仙台で1955年から続く「宝万頭本舗」が自己破産で廃業した。東日本大震災後に発売した「ネコまんじゅう」は話題となって、遠方から訪れる人もいたほどだった。さらに3月には、楠木正成を祀(まつ)る神戸の湊川神社の前で、1868年(明治元年)に創業した「菊水総本店」が閉店。正成の姿が焼印で押された瓦せんべえは、地元の人々から愛されていた。
そして、5月16日には1948年創業の「紀の国屋」が閉店を発表した。看板商品の「相国最中」や「あわ大福」は親子3代で食べている常連客もいるほどだった。東京の多摩地域を中心に新宿や神奈川などで、23店舗を展開していたので知名度も高く、SNSでも衝撃が広がっている。
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