ちむどんどん効果、銀座に行列 「飛ぶように売れている」沖縄の特産品とは?:売上高3割増
沖縄の特産品を扱う銀座わしたショップ本店の売り上げが好調だ。沖縄を舞台にしたNHKの朝ドラ「ちむどんどん」が影響していて……。
【東京】沖縄の特産品を扱う銀座わしたショップ本店の売り上げが好調だ。沖縄を舞台にしたNHKの朝ドラ「ちむどんどん」が始まった4月から来店客が急増。4月の売上高は前年より3割増えた。大型連休中は、コロナ禍ながら1日当たりの来店客が過去最高を更新。ドラマで取り上げられた沖縄そばやサーターアンダーギーが「飛ぶように売れている」(後藤友興店長)という。(東京報道部・照屋剛志)
朝ドラを見て来店
25日の昼下がり。平日にもかかわらず、店内は多くの来店客でにぎわっていた。揚げたてのサーターアンダーギーを食べられるパーラーには10人ほどの行列も。
都内在住の桐ヶ谷絵美さん(44)は「ドラマを見てフーチャンプルーが食べたくなった。沖縄の麩(ふ)を探し求めて、たどり着いた」と笑顔。コロナ前は旅行でよく沖縄を訪れていた。「今は難しいので沖縄の特産品を家で楽しみたい」と沖縄そばも購入していった。
後藤店長は「復帰50年で多くのメディアに取り上げられた効果もあると思う」とする。
コロナ前より多い
1日当たりの来店客は平日2千人、休日5千人ほど。どちらも放映前より3割多い。大型連休中は6千人を突破し、過去最高だった日も。後藤店長は「コロナ前の好調な時期でも5500人だった」と驚く。5月も盛況が続き、売上高は前年の4割増しを見込む。
特に売れ行きが好調なのは、ドラマで取り上げられたサーターアンダーギーや沖縄そば、麩など。沖縄そばは補充が追い付かず、冷蔵庫を1台追加して売り場を2倍に広げた。
泡盛の復帰記念ボトルや、復帰に関する書籍の購入も多いという。後藤店長は「初めての来店客が多い。この機会に沖縄の特産品をもっと多くの人に知ってもらいたい」と話した。
関連記事
- 東大合格者は毎年500人以上! 鉄緑会「公式ノート」が地味にスゴい
東大受験専門塾の看板を掲げる「鉄緑会」が、初の公式ノートを発売した。パッと見たところ「普通のノート」に感じるが、どのような工夫が施されているのか。開発に携わった、KADOKAWAの担当者に話を聞いたところ……。 - ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。 - 丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。 - なぜ「プリウス」はボコボコに叩かれるのか 「暴走老人」のアイコンになる日
またしても、「暴走老人」による犠牲者が出てしまった。二度とこのような悲劇が起きないことを願うばかりだが、筆者の窪田氏は違うことに注目している。「プリウスバッシング」だ。どういう意味かというと……。 - “売れない魚”の寿司が、なぜ20年も売れ続けているのか
魚のサイズが小さかったり、見た目が悪かったり――。さまざまな理由で市場に出荷されない「未利用魚」を積極的に仕入れ、宅配寿司のネタにしているところがある。しかも、20年も売れ続けていて……。
Copyright © The Okinawa Times All rights reserved.