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日本で最後の店舗だった「アンナミラーズ高輪店」が閉店 移転要請を受けて:1号店は1973年
井村屋(津市)は6月14日、「アンナミラーズ高輪店」(東京都港区)を閉店すると発表した。日本で最後に残っていた店舗だった。
井村屋(津市)は6月14日、「アンナミラーズ高輪店」(東京都港区)を閉店すると発表した。閉店日は8月31日。
アンナミラーズは1973年6月に東京・南青山に1号店をオープンした。井村屋製菓(現・井村屋グループ)初代社長の井村二郎氏が、アンナミラーズの代名詞であるアメリカンパイに出会ったことがきっかけ。米・サンフランシスコにあったアンナミラーズと提携し、日本での展開が始まった。
その後、都内の自由が丘、目黒、吉祥寺、下北沢といった若者が多く集まる場所に出店し、延べ25店舗を数えるまでになった。しかし、「生活スタイルの変化などもあり、現在は高輪店のみ営業を継続している」(井村屋)状態だった。
アンナミラーズ高輪店は、83年11月にアンナミラーズ11番目の店舗としてオープンした。今回、国土交通省から品川駅西口基盤整備事業に伴う移転要請があり、退店することにしたという。
今後については、「店舗としては高輪店同様の集客力が得られる立地候補を検討しているが、現在のところ新規出店は未定だ。ただし全国にアンナミラーズのオリジナル・パイやチーズケーキのファンが数多くいるため、EC販売を中心に商品を購入してもらえるよう、さまざまな展開を進めていく予定」(井村屋)としている。
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