BIPROGY、尼崎市のUSBメモリ紛失で謝罪 飲酒後、カバン紛失に気付く:旧日本ユニシス
BIPROGY(旧社名:日本ユニシス)は6月23日、兵庫県尼崎市の市民情報が入ったUSBメモリを紛失した事故について謝罪した。市の発表によると、同社の協力会社社員がUSBメモリを持ち出したまま、飲食店に立ち寄り、カバンを紛失したという。
BIPROGY(旧社名:日本ユニシス)は6月23日、兵庫県尼崎市の市民情報が入ったUSBメモリを紛失した事故について謝罪した。市の発表によると、同社の協力会社社員がUSBメモリを持ち出したまま、飲食店に立ち寄り、カバンを紛失したという。
紛失したUSBメモリにはパスワードを設定し、内容は暗号化処理を施していた。同社によると、6月23日15時時点で、第三者への個人情報流出や不正使用は確認されていないという。USBメモリの紛失はすでに警察に届けており、同社側でも捜索している。
同社は「尼崎市民や関係者に深くお詫びするとともに、今回の事態発生を重く受け止め、管理体制や運用の徹底、見直し、改善を図り、全役職員と委託先協力会社に対する教育、指導の再徹底を行い、再発防止に努める」としている。
事件は21日に発生。BIPROGY関西支社の関係社員がコールセンター(吹田市)でのデータ移管作業のため、必要なデータが入ったUSBメモリをかばんに入れて持ち出した。作業完了後、飲食店で食事・飲酒を済ませて帰宅したところ、かばんの紛失が判明したという。
漏えいした可能性がある情報は、全市民の住民基本台帳の情報(46万517人分)、住民税に関わる税情報(36万573件)、非課税世帯等臨時特別給付金の対象世帯情報(令和3年度分7万4767世帯分、4年度分7949世帯分)、生活保護受給世帯と児童手当受給世帯の口座情報(1万6765件、6万9261件)など。
尼崎市は、事件の原因として(1)社員に対し、持ち出す際に許可を得るべき旨を徹底していなかったこと、(2)セキュリティ便などを使用せず、事業所外に持ち歩いたこと、(3)作業終了後、その場で速やかにUSBメモリのデータ消去を行わなかったこと、(4)速やかに帰社せず、USBメモリを所持したまま飲食店に立ち寄り、食事や飲酒をしたこと──を挙げている。
同市は「個人情報保護の重要性について、あらためて庁内各課への周知を徹底し、職員の危機意識を高めるなど、信頼回復に全力を尽くす」としている。
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