HYDEが愛した画家・金子國義の『不思議の国のアリス』 ヴィレヴァンがグッズを受注販売:金子アリスを身近に
ヴィレッジヴァンガードは、金子國義画伯が描いた『不思議の国のアリス(ALICE in WONDERLAND)』をモチーフにしたグッズを受注販売する。受注期間は7月31日まで。
ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(名古屋市)は、同社が運営するヴィレッジヴァンガードで、金子國義画伯が描いた『不思議の国のアリス(ALICE in WONDERLAND)』をモチーフとしたグッズを受注販売する。受注期間は7月31日まで。
金子画伯による翻訳・挿絵の同作品の装丁デザインを施した壁掛け時計(1万1000円)やアクリルジオラマスタンド(5700円)、「王女に扮するアリス」をデザインしたA3パズル(4280円)などの他、キーホルダーやコースターといった日常生活を彩るグッズを取り扱う。
「アリス」シリーズの中でも、特別に人気を博する1994年に描かれた作品をデザインしたマルシェバッグ(4700円)なども販売する。
金子画伯は生前、人気ロックバンドL'Arc〜en〜Ciel (ラルクアンシエル)のボーカルhyde(ハイド)さんとプライベートで親交を深めていて、ソロ「HYDE」名義での3作目のアルバム『FAITH(フェイス)』のジャケット表紙の依頼を受けるなど、著名人にもファンが多い(HYDEが心酔した画家・金子國義 美術を守り続ける息子の苦悩と誇り参照)。
グッズの売り上げは、画伯の作品を受け継ぎ管理する「STUDIO KANEKO」を通じて、画伯の絵画の維持、保存や管理に役立てられるという。STUDIO KANEKOは金子画伯の息子、金子修さんが代表を務めている。マネジメント業の傍(かたわ)ら展覧会の運営、装丁や浴衣に代表される「金子デザイン」の一端を担い、画伯逝去後は、作品管理の他、展覧会、イベント、出版などを運営している。
金子代表は今回の取り組みの狙いについて「今回は日常生活で使えるグッズをそろえました。金子アリスをより身近に楽しんでいただけるとうれしいです」と話す。
金子代表は、以前のインタビューの中で、作品の保存や販売の体制などビジネス的な課題を抱えつつも、「金子先生の作品をこの先も伝えていきたい」と話していた。
今月に入ってからも、画伯の誕生日だった7月23日には、同じく『不思議の国のアリス』の挿絵を使用したNFT「金子國義『不思議の国のアリス』シリーズ」を、楽天グループが運営するNFTマーケットプレイスと、販売プラットフォーム「Rakuten NFT」で発売している。金子代表による画伯の作品を広める取り組みは続いていく。
関連記事
- HYDEが心酔した画家・金子國義 美術を守り続ける息子の苦悩と誇り
L'Arc-en-Cielのhydeさんが“心酔”した画家が、2015年に78歳で亡くなった金子國義画伯だ。金子画伯は、『不思義の国のアリス』などを手掛け、退廃的で妖艶な女性の絵画を多く残した。その作品を管理し、販売している金子画伯の息子である金子修さんに、アートビジネスの現場の苦労と、芸術を受け継いでいく難しさを聞く。 - HYDEが愛した金子國義、『不思議の国のアリス』挿絵のNFTが発売 楽天の狙いは?
楽天グループは、金子國義画伯が描いた『不思議の国のアリス』の挿絵を使用したNFT「金子國義『不思議の国のアリス』シリーズ」を、同社が運営するNFTマーケットプレイスと、販売プラットフォーム「Rakuten NFT」で7月23日より取り扱う。販売開始日は、金子画伯の誕生日に合わせた。 - HYDEのソロ活動20周年を記念したスマホゲーム『HYDE RUN』がリリース 狙いは?
HYDE氏のソロ活動20周年を記念したスマートフォン向けゲーム『HYDE RUN』の配信を開始した。App StoreとGoogle Playで配信し、人気アーティストとのコラボによって売り上げの拡大を狙う。 - HYDEをイメージモデルに起用したメンズスキンケア「MATIN」 ヴィレヴァンで販売開始
化粧品メーカーのビナ薬粧(大阪府柏原市)は、人気アーティストHYDEさんをイメージモデルに起用したメンズスキンケアシリーズ「MATIN(以下、マタン)」を、ヴィレッジヴァンガードで販売を開始する。人気アーティストとコラボし、実店舗ですることによって、新たな顧客獲得を目指す。 - 南海電鉄、新たな電車「めでたいでんしゃ かしら」運行開始を発表 車内にはHYDE氏のシルエットやロゴマーク
南海電鉄は加太観光協会、磯の浦観光協会と共同で進めている「加太さかな線プロジェクト」で、新たな電車「めでたいでんしゃ かしら」の運行を開始することを発表した。運行開始日は9月18日で、区間は和歌山市駅〜加太駅間。和歌山県出身のアーティスト・HYDE氏とのコラボレーション企画も。 - HYDE×LifeCARD 新しいビジュアルのVプリカ発売
ライフカードは、人気アーティストHYDEの新しいビジュアルの「HYDE×Vプリカ」を発売した。 - 音楽ポップスの興行規模ランキング 3位「AAA」、2位「EXILE TRIBE」、1位は?
ぴあ総研は、2021年の音楽ポップスの興行規模に関するランキングを公表した。その結果1位は、デビュー10周年を迎えてドームツアーを開催した「三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」だった。 - 仲間の死、脳梗塞に倒れたドラマーの復活 ラウドネスが切り開くビジネスモデルの「誕生前夜」
デビューから41周年を迎えた日本のヘヴィメタルバンド「LOUDNESS(ラウドネス)」。所属事務所の社長に、コロナ禍以降のラウドネスの活動、ビジネスモデルについて聞く。 - 「これさぁ、悪いんだけど、捨ててくれる?」――『ジャンプ』伝説の編集長が、数億円を費やした『ドラゴンボールのゲーム事業』を容赦なく“ボツ”にした真相
鳥山明氏の『DRAGON BALL(ドラゴンボール)』の担当編集者だったマシリトこと鳥嶋和彦氏はかつて、同作のビデオゲームを開発していたバンダイに対して、数億円の予算を投じたゲーム開発をいったん中止させた。それはいったいなぜなのか。そしてそのとき、ゲーム会社と原作元の間にはどのような考え方の違いがあったのか。“ボツ”にした経緯と真相をお届けする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.