玉川徹氏の電通発言! テレビ朝日の「ガバナンス」は大丈夫なのか:専門家のイロメガネ(4/8 ページ)
テレビ朝日の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』で放送された、玉川徹氏の発言が注目を浴びている。問題は一社員の言動ではなく、同じような発言で訂正・謝罪を繰り返してきたことではないか。許容してきたテレビ朝日の経営陣に責任はないのか……。
誤報と謝罪を繰り返す
玉川氏は過去にも、たびたび誤報騒動を起こしている。
新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた20年4月、東京都の感染者数について、土日に人数が少ない理由は行政が検査を休んでいるからと発言したが、実際には検査を休みなしで行っていたという東京都福祉保健局の説明を受けて、翌日には誤報だったと謝罪している。
同じく20年1月には大阪府箕面市の観光スポット、箕面大滝について中国人観光客に人気がある場所として番組で紹介されると「以前取材をしたがトンネルを掘ったら水が枯れて滝の水が減った、今は回復したのか」といった趣旨のコメントをした。
これに対して箕面市は06年にトンネル工事を行ったが滝の水が減った事実はない。にもかかわらず当時複数のメディアに誤報を流され事実誤認であるとずっと訴えてきた、と正式に抗議を行った。結果として抗議を受けた翌日には謝罪をした。
箕面大滝の発言については玉川氏本人が謝罪せず、当時出演していた女子アナが代わりに謝罪をしたことから、「なぜ本人が謝罪しないのか?」と謝罪についても批判され、炎上騒動に文字通り火に油を注ぐというオマケまでついた始末だ。
過去の誤報を見ても分かるように、少し確認をすれば誤報は防げた可能性が高いものばかりだ。結局は個人的な資質以上に迂闊(うかつ)な発言で誤報を繰り返す玉川氏をなぜ起用するのか? という話にたどり着く。
玉川氏は視聴率を持っているとも言われるが、間違い発言を繰り返すコメンテーターが出演し続けていることはいかがなものか。個人の問題ではなく、コンプライアンスとガバナンスの問題であると指摘する理由もここにある。
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