「電気代高騰の影響を受けた」74%、新電力の魅力と不安:月の電気代はいくら?
電気代の高騰が続いているが、月にどのくらい支払っている人が多いのだろうか。全国の20〜60代の男女に聞いた。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
電気代の高騰が続いているが、月にどのくらい支払っている人が多いのだろうか。全国の20〜60代の男女に聞いたところ、春は「5000〜7000円未満」(17.0%)、夏は「7000〜9000円未満」(12.6%)、秋は「5000〜7000円未満」(14.6%)、冬は「7000〜9000円未満」(11.2%)がそれぞれ最も多いことが、MMDLabo(東京都港区)の調査で分かった。
世帯人数ごとに月の電気代が最も高い季節をみると、一人暮らしは夏が「6878円」、2〜3人は冬が「1万1451円」、4〜5人も冬が「1万3168円」、6人以上も冬が「1万3252円」という結果に。
電気代を把握している人(5172人)に、電気代高騰の影響を感じているかを聞いたところ、「影響があった(ややを含む)」は74.1%。「影響があった」という人を電力会社別にみると、大手電力サービスが76.1%、新電力サービスが77.8%となった。
新電力サービス利用している人(441人)に、サービスの満足度を尋ねたところ「満足している(ややを含む)」と答えたのは78.0%だった。利用したきっかけは「電気代を安くしたいから」(37.9%)が最も多く、次いで「ポイントが貯まるから」(24.7%)、「お得なキャンペーンや特典があったから」(24.3%)と続いた。
新電力サービスの魅力を聞いたところ、「毎月の電気料金が安くなる可能性がある」(30.8%)がトップ。一方、不安を感じていることは「電気代が必ずしも安くなるとは限らない」(24.0%)と答えた人が最も多かった。
インターネットを使った調査で、新電力サービスを利用している20〜69歳の男女6472人が回答した。調査期間は10月14〜22日。
関連記事
- お客は「どの弁当」の前で立ち止まっているのか ベルクの分析が面白い
店内のお客の動きを分析して、売り上げアップを図っているスーパーがある。関東で展開しているベルクだ。お弁当コーナーを分析したことで、どのようなことが分かってきたのかというと……。 - ちょっと前までブームだったのに、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか
どうやら「高級食パン」のブームが終わるようだ。最近、さまざまなメディアがこのように報じているわけだが、なぜ「高級食パン」への風当たりは強いのか。その背景には、2つの理由があって……。 - 「サクマ式ドロップス」製造元が廃業に追い込まれた、これだけの理由
「サクマ式ドロップス」を製造する佐久間製菓が2023年1月に廃業する。廃業の理由として、同社は「コロナ」と「原材料高騰」の2つを挙げているが、本当にそうなのか。筆者は違った見方をしていて……。 - なぜ「プリウス」はボコボコに叩かれるのか 「暴走老人」のアイコンになる日
またしても、「暴走老人」による犠牲者が出てしまった。二度とこのような悲劇が起きないことを願うばかりだが、筆者の窪田氏は違うことに注目している。「プリウスバッシング」だ。どういう意味かというと……。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。 - 登山家・栗城史多さんを「無謀な死」に追い込んだ、取り巻きの罪
登山家の栗城史多さんがエベレスト登頂に挑戦したものの、下山中に死亡した。「ニートのアルピニスト」として売り出し、多くの若者から支持を集めていたが、登山家としての“実力”はどうだったのか。無謀な死に追い込まれた背景を検証すると……。 - 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.