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物価高騰の波が「クリスマスケーキ」にも 店はあの手この手で:沖縄のケーキ店(2/2 ページ)
物価高騰の波が、クリスマスケーキにも。小麦粉や牛乳、果物などが軒並み値上げしており、沖縄県内の洋菓子店は客の負担をなるべく減らそうと商品開発に工夫を凝らしている。
洋菓子店「ボンファン」(那覇市)は、主力商品のショートケーキを約10%値上げするか、価格を抑えるためサイズダウンするか検討している。
ショートケーキに欠かせないイチゴは、オランダ産が約25%高くなっている。電気代も4月から上がり続けているほか、来年1月にはチョコレートの仕入れ価格が上がる話もあるとし、洋菓子店を取り巻く環境は厳しいと話す。
一方、1日時点の予約数は前年比10%以上増えている。金城善憲代表取締役は「うちは生クリームとスポンジの評価が高いので、お客さまにしっかりアピールしたい」と話した。
2日にボンファンでケーキを購入した野原あけみさん(49)=那覇市=は「物価高騰は日頃ニュースで聞いているので値上げは仕方がないと思う。クリスマスは特別な日なので、ケーキ屋さんが心を込めて作ってくれたケーキを楽しみたい」と話した。
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