ヨドバシ進出でこれまでの苦労が水の泡!? 豊島区長の反対表明、その切実な背景とは:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/7 ページ)
西武池袋本店にヨドバシが出店する計画が進んでおり、豊島区長が反対を表明したことが波紋を呼んでいる。豊島区が取り組んできたことを振り返り、発言の背景を考察すると……。
丁寧な説明が必要
「ヨドバシ1店が入っただけでまちづくりが崩壊するとは、豊島区のプランは脆弱過ぎる」と批判する人もいる。だが、西武池袋がかつて日本一、今でも第3位の巨大百貨店だと正しく理解しているのか。
西武池袋の撤退は、必ず来街者の大きな変化と、街の混乱を引き起こす。顧客層が変わって営業していけなくなる中小の小売店、飲食店も多数出てくるに違いない。池袋東口からは三越も東急ハンズも撤退したが、いずれも本店ではなかった。三越は日本橋、東急ハンズ(10月、ハンズに改称)は渋谷が本店。
池袋は東京の巨大なターミナル駅を持つ副都心ではあるが、地方の1つでもある。高野区長の発言は多少偉そうに聞こえ、テレビの視聴者受けしなかったかもしれない。しかし、地元の行政を預かる長として、「まちづくりと整合性を取ってほしい」と至極当然のことを主張しているのではないだろうか。
高野区長はヨドバシに失礼だと、憤る人も多い。
しかし、豊島区広報によると「地元からもヨドバシ進出に関して、さまざまなご意見をいただいている。区内経済関連6団体の声を受けて、高野区長は12月14日に記者会見を開いた」としており、高野区長は泥を被る覚悟だ。
豊島区では、区内の商店街や商工会議所などのメンバーとも協議しながら、まちづくりを進めてきた。区と共にまちづくりに取り組んできた地元商店の面々としても、降ってわいたようなヨドバシの登場と西武の退場の可能性に対して、複雑な感情を抱いている。
既得権益や排除の問題ではなくて、新参であるヨドバシは丁寧な説明が必要だろう。
ヨドバシは残念ながら、この件については取材を受けない方針を貫いている。
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