ABEMA、武藤敬司の引退試合を独占配信 直接足を運べないファンを取り込み:内藤哲也が対戦
「ABEMA」は、プロレスリング・ノアに所属している武藤敬司の引退試合「プロレス“ラスト”LOVE〜HOLD OUT〜」を「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で独占生中継する。
サイバーエージェントが運営する動画配信サービス「ABEMA」は、プロレスリング・ノアに所属している武藤敬司の引退試合「プロレス“ラスト”LOVE〜HOLD OUT〜」を「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で独占生中継する。東京ドームで開催する同大会の前売りチケットは、1月21日に予定枚数を終了。23日に追加席を発売した。ABEMAは、直接足を運べないプロレスファンの取り込みを図る。
武藤敬司は、1984年に新日本プロレスに入門。同期として入門した橋本真也、蝶野正洋との「闘魂三銃士」で、90年代のプロレス界をけん引してきた。海外ではグレート・ムタとしても活躍。プロレス界の発展のために尽力してきた。ムタは1月22日に横浜アリーナで開催された「GREAT MUTA FINAL " BYE-BYE"」でラストマッチを飾っている。
2021年2月にはGHCヘビー級王座を奪取し、日本プロレス史上3人目となる主要3団体シングル王座制覇を達成した。22年6月には「かつて『プロレスとはゴールのないマラソン』と言った自分ですが、ゴールすることに決めました」と、現役引退を発表していた。
38年あまりの現役生活に終止符を打つ武藤敬司にふさわしい場所として、プロレスリング・ノアは東京ドームのリングを用意。団体としては約18年ぶりとなる東京ドームでの大会を開催する。
武藤敬司の対戦相手は自らの指名により、新日本プロレスの内藤哲也に決定した。セミファイナルには、IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカと、GHCヘビー級王者の清宮海斗が対戦する。
高橋ヒロムとAMAKUSAによるジュニアヘビー級王者同士のシングルマッチも決定した。DRAGON GATEや全日本プロレス、DDTプロレス、東京女子プロレスの選手も総出場し、最後の花道に彩を添える。
ライブ視聴チケットは、ABEMAのペイ・パー・ビュー(PPV、有料コンテンツに料金を支払って視聴するシステム)である「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で販売する。一般チケットは4992円(ABEMA内で購入、使用できるサービス内通貨「ABEMAコイン」では4160コイン)、武藤敬司応援チケットは6096円(同5080コイン)に設定した。
22年12月に発表した年間PPVランキングである「ABEMA PPV ONLINE LIVE」ランキングを見ると、1位「Yogibo presents THE MATCH 2022」、2位「超RIZIN+RIZIN.38 フロイド・メイウェザーVS.朝倉未来」、3位「喧嘩道 presents BreakingDown6」と、格闘系コンテンツがトップ3を飾っている。
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