「子どもの急病で早退、周囲から白い目で見られてツライ」 ワーキングマザーが生き抜くための術とは?:働く女の“いらいら”(4/4 ページ)
職場で働く女性ならではの“お悩み”“イライラ”の要因やその解消法を解説する連載第4回。「子育てと仕事の両立」をテーマに、その難しさやストレスを軽減するためのポイントを解説。
ワーキングマザーが職場に求めること
ワーキングマザーを対象に実施したアンケートで、「子育てをしながら働く女性として、職場の人間にどう接してもらいたいか」と尋ねました。回答者からは「勤務制度として時短など制限ある勤務をしている場合は、時間外に仕事を振らないなどの配慮をしてもらいたい」「熱を出したときや病気をしたときの大変さを、できる限り理解してもらいたい」「『自分の時は残業できた』『他の人はもっと頑張っている』など子育て中の他の人と比較しないでほしい」などの意見が集まりました。
ワーキングマザーが生き抜くためには、ストレスを溜めないことや周囲からサポートをたくさん得ること、頻繁に周囲とのコミュニケーションをとることが大切です。子どもを幸せにするためには、まずは大人が幸せになることが必須。ママが幸せを感じることは、とても大切なことです。仕事と子育ての両立は、悩みが尽きないと思います。1人で抱え込まず、制度を活用し、周囲にサポートを求めながら、楽しい毎日を一緒に過ごしていきましょう。
川村佳子(かわむら・けいこ)
北海道生まれ。一般社団法人日本産業カウンセラー協会認定「産業カウンセラー」。日本人間性心理学会所属。上智大学グリーフケア研究所所属。防衛省、国土交通省、財務省をはじめ、国立機関や一般企業にて産業カウンセラーとして臨床経験を積み、現在航空自衛隊外部カウンセラー。幼少期に母が他界。亡母が闘病中に書き記していた日記を見つけ、職場での人間関係の悩みやストレスを驚くほど抱えていたことを知る。さらに、日本で初めてカウンセラー制度を導入した機関にて母が勤めていたことをきっかけに、職場のストレスや人間関係の悩みを抱えている方たちの力になりたいと強く思い、産業カウンセラーを志す。また、死別の苦しみや痛みをケアする「グリーフケア」の普及啓発にも積極的に取り組む。心理臨床オフィス「サクラメント函館東京カウンセリングオフィス」代表。著書に『嫉妬のお作法』『「女子ボス」のトリセツ』(フォレスト出版)がある。
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