新入社員の8割、育成や指導に「対面」を希望 その理由は?:新入社員、男女1089人に聞いた
スタディストは新入社員に「育成」に関する調査を実施した。約8割が育成や指導に「対面」を希望していることがわかった。その理由は?
仕事に役立つ調査データ:
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新入社員の約8割が育成や指導に「対面」を希望――そんな結果が、マニュアル作成・共有システムを提供するスタディスト(東京都千代田区)の調査によって分かった。
同社は2022年に現在の勤め先に入社した男女に「育成」に関する調査を行った。
新入社員の約8割が「対面での育成や指導」を希望
「育成や指導を受けるとき、希望するコミュニケーション手段を教えてください」と聞くと、約8割が「対面」(オフラインで直接)(76.9%)と回答した。次いで「オンラインMTG」(23.8%)、「SlackやTeamsなどのチャット」(22.5%)と続いた。1位と2位で50ポイント以上差があり、対面での育成や指導を希望している新入社員が圧倒的に多いことが分かった。
対面を選択した人の理由として、「互いに手元を見ながら作業でき、口調などから絶妙なニュアンスが伝わりやすいから」(銀行・信用金庫)、「実際やってみて、身振り手振りで分からないところを伝えることができるから」(医療・福祉)という声が寄せられた。
シーンごとに希望するコミュニケーション手段について聞いた。対面を希望するシーンは「ポジティブなフィードバック」「トラブル発生時」(同59.0%)が1位だった。
ネガティブなフィードバックはポジティブなフィードバックに比べると、対面希望が47.0%と12ポイント低く、同じフィードバックでも内容によって希望するコミュニケーション手段が異なることが分かった。
「休暇などの連絡」に関しては、対面希望が26%と他のシーンと比べ、20〜30ポイント以上低い結果となった。
業務上の疑問を解消する際に困ったこと1位「声がかけづらい」
業務上の疑問を解消する際に困ったことを質問すると、1位は「先輩が忙しくて、声がかけづらい」(34.9%)だった。次いで「教える人によって言っていることが違う」(33.2%)、「マニュアルがない/ある場所が分からない」(28.6%)が続いた。
本調査は22年に現在の勤め先に入社した男女1089人(新卒入社588人、中途入社501人)にインターネットで実施した。調査期間は23年2月10〜13日。
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