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サイバー藤田社長、「26年に社長を辞める」宣言 自身はCEO兼会長へ:「トップの固定化避けたい」
サイバーエージェントの藤田晋社長は自身のブログで、2026年に新社長を内部から昇格させ、自身は会長になることを決めたと発表した。新社長の就任後は会長兼CEOとしてしばらくは伴走し、引き継ぎが成功すれば身を引くという。同社の若手が活躍する社風を重視し、「象徴的な社長がずっと変わらないことを避けたい」とした。
サイバーエージェント(東京都渋谷区)の藤田晋社長は3月20日、自身のアメーバブログで「3年後、2026年にサイバーエージェントの新社長を内部から昇格させ、私は会長になることを決めた」と発表した。同社は3月18日に創業25周年を迎え、藤田氏は5月16日に50歳を迎える。
新社長の就任後はしばらく会長兼CEOとして伴走し、引き継ぎがうまくいけば身を引くとしている。同時に、引き継ぎがどうしても難しい状態であれば会長兼CEOとして「何年でも仕事を続けるつもりでいる」と、無責任は引き継ぎはしないと書き添えた。
社長職を退く決断をしたきっかけは「11年後をイメージした『藤田晋(60)』と書かれた中長期の社内資料を目にしたとき」とし、「50歳の社長はこの規模の会社としてはまだ若いとは思うけど、10年なんてあっという間に経つので、今から準備しないとサクセッション(継承)出来ないと思ったから」と書きつづった。
社長職を退く理由として「サイバーエージェントは20代や30代の若いうちから活躍できることが組織の活力の源泉になっている」ことに触れ、トップが固定化することを避けたいとした。
今後の3年間についてはAbemaTVをやり遂げ、「自分の最後の大仕事」として引き継ぎを成功させるつもりだと述べた。
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