人生ゲーム、7年ぶりの新作 「昆虫食」「結婚しない」多様性反映:歴代8代目
玩具大手タカラトミー(東京都葛飾区)は、ロングセラー商品「人生ゲーム」の最新作を4月22日に発売する。多様性を尊重しあう機運が社会で高まる中、ゲームにも多様な価値観をふんだんに取り入れた。
玩具大手タカラトミー(東京都葛飾区)は、ロングセラー商品「人生ゲーム」の最新作を4月22日に発売する。多様性を尊重しあう機運が社会で高まる中、ゲームにも多様な価値観をふんだんに取り入れた。
人生ゲームは、ルーレットを回して出た数のマス目を進み、お金を多く得た人が勝つ盤ゲーム。1986年の初代版発売から55周年となるのを記念した今作は、7年ぶり8代目のフラッグシップモデルとなる。価格は5500円。
人生ゲームは「時代を映す鏡」としてリニューアルのたびに、変化する価値観を反映させてきた。今作では、例えば「結婚」は、ルーレットで奇数が出たら結婚しない、偶数が出たら結婚する――というようにルーレット次第で変更する形にした。
コマ(車)に乗せる人物ピンも、従来のピンクと水色の2色から、新たに白、緑、赤、黄色の4色を加えた。6代目までの商品の取扱説明書には、ピンクは女性、水色は男性と記載していたが、前作の7代目からは同様の記載をなくしている。
マス目にも昨今のトレンドを意識した。「映える昆虫食を考案」「キャンプ場が街より混んでいてがっかり」「ペットの乱入でリモート会議が和んだ」「サブスクの登録のしかたがわからない」「置き配の盗難防止に防犯カメラを設置」――などの文言を新たに取り入れた。
担当者は「人生ゲームはロングセラーのため『子どもにも安心して遊ばせられる』との思いから選んでもらえるのが強み」だとし、「幅広い世代で一緒に楽しんでもらいたい」と話した。
関連記事
- 「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」家具大手ぬいぐるみ なぜ人気?
「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」――。大手家具メーカーの”看板商品”とも言えるぬいぐるみの人気のわけを探る。 - 刺身に電気を流して「アニサキス」撲滅 苦節30年、社長の執念が実った開発秘話
魚介類にひそむ寄生虫「アニサキス」による食中毒被害が増えている。この食中毒を防ぐため、創業以来30年以上に渡り、アニサキスと戦い続けてきた水産加工会社がある。昨年6月、切り身に電気を瞬間的に流してアニサキスを殺虫する画期的な装置を開発した。開発秘話を社長に聞いた。 - 回転寿司の「迷惑行為」なぜ起きる? 専門家が指摘する「機械化の弊害」とは
回転寿司チェーンで、利用客による悪質ないたずらが相次ぎ発覚している。はま寿司では、レーンで運ばれている寿司にわさびをのせる動画がSNSで拡散。くら寿司では、一度取った寿司を再びレーンに戻す行為が発覚した。こうした迷惑行為はなぜ起きるのか。専門家は、回転寿司チェーン各社が進めてきたオペレーションの簡略化に一因があると指摘する。 - 「入店お断り」ラーメン1杯を2人でシェア ルール違反なぜ起きる?
食べない方の入店お断り――。あるラーメン店がSNSに投稿した訴えが注目を集めている。2人連れの客が来店し、うち1人は注文せず、1杯のラーメンをシェアしたという。安価が売りの店側は「商売にならない」と音を上げ、「食べない方は外のベンチでお待ち頂きます」と訴えた。こうした客側の行動背景や、飲食店が被る損害について、グルメジャーナリストの東龍さんに話を聞いた。 - なぜあの人は職場で嫌われているのか 誰も近寄らない3大NG言動
職場で周囲から「敬遠されている人」「煙たがられている人」といえば、誰しも1人や2人、思い当たる人がいるのではないか。自ら嫌われたいと願って行動する人などいないはずなのに、結果的に嫌われてしまう人がいるのはなぜなのか。ビジネス書作家で「気くばりコンサルタント」の後田良輔さんに話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.