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酔って駅員に暴行 札幌・地下鉄の休憩スペース一部閉鎖 迷惑行為どう防ぐ?苦渋の選択(3/3 ページ)

迷惑行為が原因で、公共スペースが閉鎖に追い込まれた。札幌市は地下鉄「大通駅」にある休憩スペースで、飲酒し大声で騒ぐなどの迷惑行為が立て続けに起きているとして、4月4日からスペースの一部を閉鎖した。制止した駅員に暴行するケースもあったという。こうした迷惑行為はなぜなくならないのか。有効な防止策はあるのだろうか。

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罰金・過料も

 これらのポスターも、いい年をした大人が子どもにたしなめられる、といった羞恥心を喚起する方法に通じるものといえそうだ。

 とはいえ、こうした手法にも限界はある。北折教授は「『あなたの格好悪い飲酒、みんな見てますよ!』などと掲示して辞める人たちなら良いのですが、大通駅のケースでは自身の迷惑行為に自覚のない、かなり深刻なケースだったのではないかと思います」と話す。


閉鎖された南側エリアのスペース(提供:札幌市交通局)

 最終的には、明確に「飲酒・喫煙禁止」を掲示し、条例を定めて罰金や過料を示すほかないと北折教授は指摘する。

 札幌市は、休憩スペースの一部閉鎖措置は当面の間、続けるとしており、今後も改善しない場合、休憩スペースの全面閉鎖も検討しているという。

日本民営鉄道協会が2019年に作成したマナーポスター(提供:日本民営鉄道協会)
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