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5400万通のメールから見えたサイバー攻撃のトレンド 気を付けたい3つのポイントと対策は?:あなたは大丈夫? 電子メールのセキュリティ対策(2/3 ページ)
2万社以上に安全なメールサービスを提供しているサイバーソリューションズが、過去送受信した5400万通を分析して分かった「ビジネスでのウイルス・スパムのトレンド」と「知っておきたい注意点」を解説します。
ランチタイムはウイルス襲撃時間、中休みで油断していると……
ウイルスが添付されたメールの受信時間にも特徴がありました。時間をグラフにまとめたところ、ビジネスの稼働時間に合わせてウイルスメールの件数も上昇することが分かります。その中でも正午から午後2時がウイルスメールが最も多い“ホットタイム”です。
ランチタイムや業務終了後、金曜日の夕方など、ちょっとリラックスして仕事以外の興味深いメールをチェックしたらウイルスに感染したというケースもあり得そうです。攻撃者は、ビジネスパーソンの稼働時間帯を見計らって送信時間を設定していると思われます。
時間帯の分析から推定されることは、ウイルスメールの攻撃者は日本と同じタイムゾーンにいる、もしくは明らかに日本企業を狙っているといえます。タイムゾーンから推察されるのは、ウイルス・スパムの送信元がアジア圏の近隣諸国からであることです。
とはいえ、近年のウイルスメールは、以前のように一目で分かる「変な日本語」が減りつつあり、自然な日本語になってきています。ChatGPTなど、生成AIの技術が発達したことで、今後この傾向が加速することが予想されます。次回の連載では、ChatGPTを使うとウイルスメールがどのようになるか、具体的に検証したいと思います。
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