「管理職になりたくない」女性が多いのはなぜ? リアルな苦しみを専門家が解説:働く女の“いらいら”(1/3 ページ)
女性の管理職への登用が注目されている。しかし、管理職を希望する女性は少ないのが現状。その理由を専門家が分析する。
新連載・働く女の“ツライ”あるある:
職場で働く女性はいろいろなストレス、働きづらさを抱えている。「家庭との両立」「セクハラ」「女性ならではの人間関係」「お局」などなど――挙げればきりがない。本連載では、産業カウンセラーとして活躍する川村佳子氏が働く女の“ツライ”の原因や解消法を解説する。
連載第1回:職場の「いつも偉そうな女性」はなぜ生まれるのか 多くのお局さまに共通している心理を専門家が解説
連載第2回:職場の「幸せアピールが止まらない」同僚に悩んでいます 対処法を専門家が解説
連載第4回:「子どもの急病で早退、周囲から白い目で見られてツライ」 ワーキングマザーが生き抜くための術とは?
連載第5回:「妊娠したら辞めてくれ」――マタハラがまん延する職場の特徴と対処法
連載第6回:「なぜ私じゃなくてあの人が出世……」 つい他人と比べてしまう女性の心理を専門家が解説
本連載は、メンタルヘルスの向上・維持に向けたサポートを行う産業カウンセラーの川村佳子氏が、ビジネスパーソンから寄せられた相談に基づき、職場で働く女性ならではの“お悩み”“イライラ”の要因やその解消法を解説するシリーズです。第7回目のテーマは「女性管理職」です。
近年、女性の社会進出が進み、多様な働き方や生き方を求め、模索する女性が増えました。そして、多様な人材の活躍が社会の大きなテーマとなる中で、女性の管理職への登用が注目されています。
2016年4月、女性活躍推進法が完全施行されました。職場と家庭の両立を図りやすくするための環境整備や、女性が職業生活と家庭生活を両立するために本人の意思を尊重するなど、法整備により、企業の風土改善や社員の意識を変えるきっかけが生まれたように思います。
さらに、19年5月には、女性活躍推進法が改正され、自社の女性活躍に関する「情報公表の義務」の対象が、常時雇用する労働者が301人以上から101人以上の企業に拡大されることとなりました。
結婚、出産後の就業の継続を含め、現代女性の生き方や働き方に対する意識は、どのようなものなのでしょうか? 相談室にいますと多くの女性の声を耳にし、社会が進める女性活躍推進の取り組みと、現代を生きる女性の生の声には、ギャップが生じているように思います。また、女性の育成や管理職への登用などは難しく、課題が多く見られるのではと思います。そこで今回の連載では、女性の生き方や働き方について考えるとともに、特に「女性管理職」について一緒に考える機会となりましたら幸いです。
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