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ChatGPTの登場で詐欺メールはさらに巧妙に? 気を付けたい【文例3選】あなたは大丈夫? 電子メールのセキュリティ対策(2/3 ページ)

2万社以上に安全なメールサービスを提供しているサイバーソリューションズ(東京都港区)のシニアエンジニア 高橋長裕氏が、電子メールのセキュリティ対策について解説する本連載。2回目は、実際に届いた詐欺メールの文例から、つい引っ掛かってしまいそうなウイルス添付メールの手法を紹介します。

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有名大学からの「見積もり依頼」はまずは怪しむこと!

 次に紹介するのは、早稲田大学を装った見積もり依頼メールです。有名企業や組織のメールアドレスになりすまして、ロゴ画像も付けて送信されます。実際に早稲田大学が公募のために見積もり依頼を公開しており、インターネット上の公開情報が悪用されたケースです。

詐欺メール
早稲田大学を装った見積もり依頼メールの一例(一部加工してあります)

 これについては早稲田大学から注意喚起がなされています。メールアドレスも本物になりすまして送信されています。送信者側・受信者側双方で送信元詐称対策をしていないと、簡単に送信者名を偽られてしまいます。

 東京大学も、詐欺メールに関して注意喚起を出しています。「あなたの素晴らしい会社について私が受け取る良い環境で――」とあり、こちらの日本語はかなり稚拙。住所も「ほんご、ぶんきょーく、ほんご」となっており、詐欺メールのレベルとしてはかなり低いですね。

詐欺メール
東京大学を装った見積もり依頼メールの一例。こちらの日本語はかなり稚拙です(一部加工してあります)

 しかし、こうした低レベルの詐欺メールは今後減っていくと思われます。その理由は、最近ニュースを騒がせているChatGPTが登場したためです。

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