ダイソンの空気清浄機能付きヘッドホン、日本で発売 初のウェアラブル製品:価格はオープン
ダイソンはウェアラブル製品「Dyson Zone空気清浄ヘッドホン」を日本で発売する。開発した背景に都市部の大気汚染や騒音といった課題があるという。
ダイソン(東京都千代田区)は5月23日、ウェアラブル製品「Dyson Zone空気清浄ヘッドホン」を日本で販売開始すると発表した。ダイソンの公式Webサイトや一部家電量販店などで取り扱う。
この商品には、都市の騒音と大気汚染という2つの課題を解決する狙いがあるという。世界銀行によると、世界人口の半分以上が都市部に住んでおり、2050年には7割に達するという。そこで、ダイソンが約30年かけて蓄積してきたフィルターやモーターなどの技術を活用して、浄化した空気を吸い込める商品を開発した。
シールドは取り外し可能となっており、顔に触れることなく着用した人の鼻と口に直接空気を届ける。静電フィルターが微細な粒子を、活性炭フィルターが二酸化窒素といった都市部のガスをそれぞれ除去する。シールドを取り外すことで、通常のヘッドホンとしても利用できるようにした。
8個のマイクを使ったアクティブノイズキャンセリングにより、周囲の音を打ち消す。また、低音、中音、高音の幅広い周波数帯域でクリアな音質の実現を目指した。
本体の重量はヘッドホン単体で595グラム、シールド着用時には670グラムになる。最長運転時間は、音楽再生のみで50時間とした。空気清浄モードにすると1.5〜4時間だという(低、中、高で最長運転時間が変化する)。Dyson ZoneとDyson Zone Absoluteの2種類を用意しており、いずれも価格はオープン。
チーフエンジニアのジェイクダイソン氏は、ダイソン日本法人25周年記念プレスカンファレンスの場において、「外出先でもきれいな空気を送り込める商品だ」と自信を見せた。
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