だから「音声メディア」の勢いが止まらない 5つの要因を分析:人恋しさが増した(2/4 ページ)
音声メディアへの期待、需要がますます高まっている。なぜ今、音声メディアが流行するのか。5つの要因を分析した。
音声コンテンツ人気は今後も続く見込み
このような音声コンテンツを利用した情報発信ニーズの高まりに伴い、音声広告の市場規模も拡大をみせている。デジタルインファクトの予測調査では、2019年に7億円だったデジタル音声広告市場規模は、25年には420億円規模になると見込まれている(参照リンク)。
なぜ音声メディアが急速に広まっていったのか。5つの要因を紹介しよう。
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(1)リモートワークで人恋しさが増した
特にこの数年で音声メディアの需要が急速に拡大した要因として、コロナ禍の影響は無視できない。21年以降、リモートワークが普及し、オフィス勤務から在宅勤務に切り替わった人も少なくない。それまで人の声が飛び交っていた環境から、自宅の静かな場所で毎日仕事をすることになると、「人恋しい」「誰かの話し声を聞きたい」という気持ちになるのも自然なことだ。これが、音声メディアの利用者を増加させた一因になったと考えられる。
(2)何気ない会話が減った
私が音声メディアを利用して感じたのが、「クラスメートが学校の教室でわいわい会話をしている」雰囲気に似ていることだった。自分の趣味や関心事について、誰かの話を聞いたり、場合によっては自分もそれについて話したりできるからだ。
特に、他人との接触を避けなければならなかったコロナ禍には、そんな気軽な雑談の機会が減少した。飲食店の時短営業・不要不急の外出自粛要請の期間は特に、親しい人との何気ない会話すらままならなかった。そんな中で、日常で雑談をしている気分になれる音声メディアは、多くの人の心に響いたのではないかと感じる。
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