賃貸仲介の景気動向、2014年以降で初めて「上向き」に
アットホーム(東京都大田区)は、23年1〜3月期の居住用不動産流通市場の景気動向を調査した。賃貸仲介の景気動向指数Diffusion Index(以下、DI)は2014年以降初めて50を超えた。
アットホーム(東京都大田区)は、2023年1〜3月期の居住用不動産流通市場の景気動向を調査した。賃貸仲介の景気動向指数(Diffusion Index、以下DI)は14年以降初めて50を超えた。
賃貸仲介における業況DIは、首都圏で前期(22年10〜12月期)比11.8増加の54.8に大幅上昇した。近畿圏では7.6増加で49.2となり、2期連続のプラスとなった。前年同期比では首都圏で8期連続、近畿圏では4期連続のプラスとなり、回復傾向にある。 来期(23年4〜6月期)は、首都圏で今期比-4.0、近畿圏で-0.2と、両エリアともに下落が見込まれる。
売買仲介における業況DIは、首都圏で前期比0.3増加の44.9、近畿圏は0.1減少で44.8と変動はわずかにとどまる。前年同期比では首都圏で1.0増加、近畿圏では5.3増加と、4期連続プラスとなり堅調に維持している。来期は首都圏で今期比±0と変わらず、近畿圏で0.9減少と下落が見込まれている。
コロナ禍以降3年ぶりに行動制限がなくなり、学生や社会人、外国人が都心回帰することで賃貸仲介は盛んになった一方で、原材料価格の高騰や景気の不安などにより、売買仲介は伸び悩んでいる。9年ぶりに最高となった賃貸需要を刈り取るれるか。
調査は、不動産仲介業に携わるアットホーム加盟店2002店を対象に3月13〜27日に実施した。本調査で用いているDIは、全て前年同期に対する動向判断を指数化したもので、データはアットホーム調べ。
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