「生成AI」の登場で仕事はどうなる? プログラマーなど5職種:AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方(1/3 ページ)
「生成AI」の登場によって、人間の仕事の構造や働き方はどう変わっていくのか。デザイナー、アナウンサー、士業、プロデューサー、プログラマーなどの仕事を考えた
ジェネレーティブAI(人間の出すオーダーに答えて、テキストや画像などの生成物をつくり出すことのできるAI。生成AIとも呼ばれる)は、今まで人が手を動かしてこなしてきた「作業」の多くを代わりにやってくれる。それだけ人の手間が省かれ、業務が何倍も何十倍も効率化されるため、人間は「本当に人間にしかできない部分」に集中し、それを拡張していけます。
一方、ジェネレーティブAIの利便性は、あらゆる意味で仕事の「たたき台」をつくるところにあるため、「たたき台をつくる」的な人間の仕事は、AIに取って代わられていくと考えられます。
ジェネレーティブAIを使うことで、働き方が大幅に変わりそうな職業には、どのようなものがあるでしょうか。ここで述べる従来の働き方は、編集部に挙げてもらったものですが、第2回に続き、いくつか見てみましょう。
デザイナー:デザイン案の創出が効率的に
今まではゼロからデザイン案を練っていたデザイナーの仕事も、画像生成AIをアイデア案の相談相手として使うことで、相当な効率化が図れます。
まず依頼主のオーダーをジェネレーティブAIに伝えて、デザインのたたき台をつくってもらい、それをデザイナー自身のクリエイティビティを使って調整する。この要領で、自分ひとりで考えていたころより、デザインの幅が広がる可能性もあります。
したがって、画像生成AIによって、デザイナーの仕事が「なくなる」わけではありません。デザイナーの仕事もまた、ジェネレーティブAIによって拡張されるのです。
作業的な部分が省力化、効率化されるぶん、以前よりもデザイナー自身のクリエイティビティが発揮されやすくなるでしょう。こうして、まさしく「プロフェッショナル」ならではの、より高度で豊かな仕事が可能になっていくというわけです。
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