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「生成AI」の登場で仕事はどうなる? プログラマーなど5職種AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方(3/3 ページ)

「生成AI」の登場によって、人間の仕事の構造や働き方はどう変わっていくのか。デザイナー、アナウンサー、士業、プロデューサー、プログラマーなどの仕事を考えた

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プロデューサー・ディレクター・構成作家:企画書・台本作成、進行管理は「アイデアの精査」に変わる

 テレビ番組の企画を考えるプロデューサー、本番の進行管理をするディレクター、台本をつくる構成作家の仕事も、ジェネレーティブAIを使いこなすことで、かなりの省力化、効率化を図れるでしょう。一例を挙げてみます。

  • プロデューサー:大おお括くくりなテーマ(お題)、予算などの条件をジェネレーティブAIに与えて、企画の草案を生成させ、それを検討して企画を練り上げる。

  • ディレクター・構成作家.:番組のテーマ、時間枠、出演者などの条件をジェネレーティブAIに与えて、台本の草案を生成させ、それを検討して台本を練り上げる。

 いずれも、「ジェネレーティブAIにたたき台をつくってもらう→それを検討して練り上げる」というプロセスになることで、仕事で、その人本来のクリエイティビティが発揮されやすくなるという点は同じです。ここでも、プロフェッショナルの仕事の「拡張」が起こるのです。

プログラマー:簡単なプログラムは書かなくてもよくなる

 シンプルにいえば、プログラミングとはコンピュータに対して「こういうときは、こういう処理をして」という指示書(コード)を作成すること。それにはプログラミング言語で組み立てる必要があるのですが、今後は、最初から最後まで自分で書かずに済むようになります。


プログラマーの仕事はどうなる?

 「こういうプログラムを書いてほしい」とジェネレーティブAIに指示を伝えれば、そのとおりに書いてくれます。1回で完璧なプログラミングができるとは限らないのですが、こちらが欠点を見つけるたびにジェネレーティブAIに指摘すれば、すぐに修正してくれます。

 複雑なプログラミングだと最終的に人が綿密にチェックし、修正を加える必要がありますが、簡単なプログラミングならば、ジェネレーティブAIと「相談」しながら、自分はいっさい手を動かすことなく完成させることができます。

 プログラマーの仕事は、ジェネレーティブAIを使ってコードを書くこと、およびジェネレーティブAIが書いたコードを精査し、ちゃんと機能するように修正することになっていくでしょう。

編集部注:

この記事は、『AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方』(伊藤穰一/SBクリエイティブ)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。


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