OS別シェア1位「iPadOS」
OS別の出荷台数・シェアでも、アップルの「iPadOS」(18年度以前はiOS)がシェア50.2%を記録。18年度から5年連続1位となり、4年連続でシェア半数を占めた。2位は2年連続「Android」、3位は「Windows」だったが、わずかな差で2位争いが続いている状況だ。
GIGAスクール特需から2年 出荷台数は過去10年で最少
ただ、年々、タブレット端末の出荷台数は減少している。22年度通期の出荷台数608万台(前年度比21.4%減)は、13年度以降の過去10年間で最少。20年度は文部科学省が主導する「GIGAスクール構想」(全国の児童・生徒1人に1台の端末などを整備する政策)による小中学校向けの特需で1152万台と過去最多を記録したが、2年間で半減した。
MM総研は出荷台数の減少の背景に「携帯キャリアによるセルラータブレットの消極的な販売戦略、物価高騰による消費者ニーズの低下も影響した」と分析する一方、「20年度からの急速な減少は22年度で底打ちとなり、23年度から26年度にかけてV字回復すると予測する」とコメント。23年度通期のタブレット出荷台数を前年度比3.9%増の632万台と見込む。
その要因に「GIGAスクールによる買い替え需要」を挙げ、小中学校向けの端末は20年度に特需があったが、それから5〜6年経過する25年度及び26年度に買い替え需要が発生すると予測する。
その他、「携帯キャリアによるセルラータブレット市場の回復基調や、動画配信などのコンテンツサービスも盛り上がりを見せていることから、自宅利用を中心とするWi-Fiタブレット市場も再び拡大することが期待できる」とした。
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