2015年7月27日以前の記事
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「人材育成」に優れたコンサル企業、上位の特徴は?トップ20(4/4 ページ)

転職や就職先として、コンサルティング業界は常に高い注目を集めている。激務のイメージがあるが、近年は働き方も変化しているようで。就職・口コミサイト「OpenWork」上で集計した残業時間を見ると……。

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「卒業前提」だからこそ弱点も

 この10年間で「人材の長期育成」スコアが大きく改善したコンサルティング業界ですが、組織の弱点を指摘する声もありました。一つの会社に長くとどまらず、スキルを磨いて新しい環境に挑戦する、いわゆる“卒業前提”の社員が多いので、中長期的な人材育成に物足りなさを感じる人も多いようです。

 今回、集計対象としなかった20年以前の投稿には「教育体制や制度の整備を徹底し、経験が浅くとも安心して就業できる組織にしていく必要がある」「次世代リーダーの育成に力を入れるべき」といったクチコミが寄せられました。


(提供:ゲッティイメージズ)

 社員の入れ替わりが激しいコンサルティング業界において、一つの会社で10年も20年も働く人は少数派かもしれません。ただ、人材育成とは本来、長期的な視点で行われるものです。時間をかけ、さまざまな経験や挑戦の機会を与えることで社員の能力を引き出すことができるのではないでしょうか。

 また、転職によって環境を変えるのではなく、家庭との両立などを考えて「長く勤めたい」と考える人も少なくありません。企業にとって、多様な人材が活躍できる環境を整えることは避けて通れない課題です。画一的な組織では新たな価値観やアイデアが生まれにくく、組織の弱体化につながりかねないためです。

 コンサルティング業界への就職・転職を検討する際には、人材育成に対する取り組みや姿勢が企業の持続的な成長につながるという視点も忘れてはいけないかもしれません。

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