Rakuten NFTが『HYDE RUN』とコラボした理由 ゲームの高い訴求力を生かす:開発費は1億円超(1/2 ページ)
楽天グループとHYDEが、NFT(非代替性トークン)によって音楽ライブからゲームまで幅広く連携を進めている。『HYDE RUN』を開発・運営するPhoenixx社長と、楽天グループエンタテインメントソリューション事業課の担当者に狙いを聞いた。
楽天グループとHYDE(ハイド)が、NFT(非代替性トークン)によって音楽ライブからゲームまで幅広く連携を進めている。
9月9日と10日に千葉市の幕張メッセ 幕張イベントホールで開催される同ツアーファイナル公演「HYDE LIVE 2023 Presented by Rakuten NFT」では、チケットを購入した人全員に「Rakuten NFT」のNFTを付ける。さらに同公演を動画配信サービス「Rakuten TV」で、9月10日午後5時6分より日本、韓国、香港、シンガポールの4つの国と地域で生配信。9月13日の午後8時59分まで72時間限定で、見逃し配信も実施予定だ。
HYDEを主人公にしたスマートフォン向けゲーム『HYDE RUN』ともコラボした。ゲーム内にHYDEの衣装「金子國義デザイン『蝙蝠(こうもり)』の甚平」を追加した他、同様の絵柄や『HYDE RUN』に登場するHYDEのNFTを「Rakuten NFT」にて7月26日に発売。9月7 日午後5時より「Rakuten NFT」で『HYDE RUN』から AR 機能付き「HYDE 3D NFT」も販売。「楽天ブックス」でも同じデザインのぬいぐるみを販売している。
HYDEを軸に、NFTからゲーム、グッズまで多角的に展開する狙いは何か。『HYDE RUN』を開発・運営するPhoenixx(フィーニックス、東京都千代田区)の坂本和則社長と、楽天グループエンタテインメントソリューション事業課の武澤友美さんに聞いた。
ゲーム内の資産が現実でも価値を持つ
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