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人か、ロボットか 「餃子の王将」と「大阪王将」が異なる一手 厨房で起きている見過ごせない変化:長浜惇之介のトレンドアンテナ(4/5 ページ)
人手不足に悩む飲食業界。これまで近しいポジショニングだった餃子の王将と大阪王将では調理技術を巡って違いがみられる。人か、ロボットかーー競合などの状況分析を基に現在地をまとめた。
ロボット未導入の日高屋
首都圏に440店(23年2月期末時点)を展開する、ハイデイ日高(さいたま市)の「日高屋」では、今のところ、調理ロボットを導入する予定はない一方、将来的なことはあくまで“白紙”のようだ。日高屋の店舗では外国人のアルバイトが目立つ。人手不足を解消するため、将来は導入する可能性も十分あると、筆者は見る。
日高屋はセントラルキッチンで麺・餃子・スープの製造や野菜・肉のカットを行い、店舗へ配送している。店舗では、届いた食材をマニュアルに沿って調理・提供する。餃子の王将や大阪王将のような店舗限定の料理がほとんどなく、どの店でもメニューがほぼ一律な点も特徴だ。その意味で、両王将と比べてもチェーン店らしい特色を持っている。
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