「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は? :IT業界退職者が選んだ(6/6 ページ)
辞めたけれど良い会社は、どのような特徴があるのか。IT業界で働いた経験がある人に聞いた。
【特徴(3)“クライアントワーク”に関する声】
「自社への帰属意識が高まらない」「社員同士の横のつながりが感じられず孤独」「身に付くスキルが限定的で汎用性がない」といった「アサインされる現場/案件に左右される」といったクチコミが挙がりました。
「客先に常駐する社員が多いため社員同士の横のつながりが薄くなる。逆に干渉してくることがないので、自分のペースでやりたい人にはいいかもしれない」(システムエンジニア、男性、システムインテグレーター会社)
「現場の上長に評価されても、それが給与や賞与に結びつかない。昇給するためには、現場とは関係のないTOEICなどの資格をとる必要があるが、資格を取得したとしても上がり幅が少なく、どれだけがんばっても今の年収から大きく変わることはないと感じ退職を決意」(技術、男性、技術派遣・開発請負事業会社)
「客先常駐になるため現場で求められるスキルは身に付くが、限定的なスキルとなることが多く、汎用性があるスキルを身に付けられるとは言いづらい」(システムエンジニア、男性、システム開発会社)
まとめ
IT業界経験者は各業界での需要が高いため、退職者が自社の「卒業生」として活躍するケースは今後ますます増えていくでしょう。企業経営において、「社員はいつか退職する」という前提のもと、退職を決めた社員と円満な関係性を築くことが重要になってくると言えます。
長い時間をかけて育てた・苦労して採用した社員が辞めてしまうことは、企業にとって一時的には損失となります。しかし、自社で培った経験を糧に他社でも活躍できる人材を育成し、送り出すことができる企業文化を構築することは、長い目で見れば自社にとってプラスに還元するのではないでしょうか。
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