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移住希望地ランキング 「静岡県」はなぜいつも上位にランクインするのか:ふるさと回帰支援センター調べ(2/2 ページ)
地方移住を支援するNPO法人「ふるさと回帰支援センター」は移住希望地ランキングを毎年発表している。静岡県はなぜ常に上位にランクインするのか。
静岡県が支持される複合的な要因
高橋理事長は、フレンドリーな県民性が大きく影響しているのではないかと指摘する。江戸時代に東海道が整備されたこともあり、もともと人の出入りが多かった。「来るもの拒まず、去る者追わず」という気風が強いので、移住者が受け入れられやすいとの分析だ。
製造業が盛んなため、雇用の受け皿も充実している。伊豆半島は温泉などが有名なので、リゾート地としてのイメージもある。
さらに、ここ数年でテレワークが普及した。普段は自宅で仕事をしつつ、打ち合わせのために東京都や愛知県に移動するという働き方がしやすい。
同センターには44都道府県1政令市が相談員を配置している。静岡に関しては県と市が別々にブースを出しており、移住者にアピールする姿勢が強いことも影響しているのではないかという。
移住相談する人の年齢は40代以下が全体の7割を占めている。つまり、現役世代や子育て世代が中心だ。東京都や愛知県へのアクセスが容易で、地元の雇用も比較的充実している静岡県は、移住希望者に支持されやすい環境が整っているといえるだろう。
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