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なぜガソリンの価格は分かりにくいのか 値引きの仕組みが複雑な理由:高根英幸 「クルマのミライ」(3/5 ページ)
ガソリンスタンドの価格が分かりにくい。店の看板がいくつもあったり、値引きも複雑であったり。なぜこのような仕組みになっているのかというと………。
スタンドごとの燃料価格が分かるサービス
ともあれ燃料を1円でも安く給油したいのは、多くのドライバーが思っていることだ。そうした気持ちから誕生した情報サービスも存在する。
例えば、GSの価格情報を地元ドライバーが提供することで、広範囲にわたって情報を網羅するサイトがある(参照リンク)。Webサイトだけでなくスマホアプリも用意しているので、外出先で給油したいときに「割安なGSを見つけた」といった人もいるだろう。
こうした価格情報サイトの地図上で周辺のGSを見比べると、同じ地域でもライバル店に比べ、やや不便な場所にあるところなどは、前述のように価格を表示していないケースがある。
また燃費が向上しクルマの走行距離も減少していると、GSは減るばかりだと思っている人もいるようだ。数だけを見ればそのような印象をもつのも無理はないが、GSは今も新設している。
従来の店舗を閉鎖して地下タンクを入れ替えて新規オープンするところもあるが、別の場所に移転しているケースもある。減りすぎて空白地帯となった場所に、セルフ給油のスタンドがオープンすることもある。
そうした新しいところの中には、設備も省電力化、省人力化していることもあってコスト競争力が高く、周辺の既存店と比べて割安な価格に設定していることも珍しくない。しかしそれを知っているのは、近くに住んでいて価格差に敏感なドライバーか、ネットで情報収集を駆使している人くらいである。
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