セイコー、ブランド100周年の記念モデル発売 世界限定1000本

セイコーウオッチは2024年1月12日、SEIKOブランド100周年を記念した限定モデルを発売する。世界限定1000本で、そのうち国内は300本販売する。希望小売価格は25万3000円。

[コネムラメグミ，ITmedia]

　セイコーウオッチは2024年1月12日、SEIKOブランド100周年を記念した限定モデルを発売する。同モデルは、1924年に初めて発売した「SEIKO」の名を冠した腕時計をオマージュしたもの。世界限定1000本で、そのうち国内は300本販売する。希望小売価格は25万3000円。

セイコーウオッチは24年1月12日、SEIKOブランド100周年を記念した限定モデルを発売（出所：プレスリリース、以下同）

　発売当時のオリジナルモデルにも使われている、金属の表面にガラス質の釉薬を高音で焼き付けた琺瑯（ほうろう）ダイヤルを現代の技術で再現した。ダイヤルは職人の手によって一枚一枚作られており、琺瑯ならではの光沢と質感が特徴だ。独特な針の形状やアラビア数字、大きくて薄いりゅうずは、オリジナルのデザインを強く受け継いでいる。

琺瑯ダイヤルを再現

　「SEIKO」のロゴは、当時の書体を復刻した。また、新キャリバー6R5Hを開発したことで、6時位置にサブダイヤルを配することが可能となり、当時のレイアウトが実現した。

「SEIKO」のロゴは、当時の書体を復刻

　ストラップは、現代の品質基準をクリアしながら、当時多く見られた可動式構造を伴う引き通しストラップを採用。美錠（びじょう）とストラップの裏側にもロゴを刻印している。

可動式構造を伴う引き通しストラップを採用

　裏ぶたとりゅうずには、創業者の服部金太郎氏が1900年に登録した商標「丸角Sマーク」を記した。裏ぶたのマークの周囲には服部氏が掲げた信条「常に時代の一歩先を行く」の英訳「ONE STEP AHEAD OF THE REST」と「KINTARO HATTORI」をマーキングしている。

裏ぶたとりゅうずには商標「丸角Sマーク」を記した

　また特別仕様として、裏ぶたと同じ丸角Sマークの特製ピンバッジをスペシャルボックスに収めて販売する。

スペシャルボックスに収めて販売する

　セイコーは、1881年に服部時計店として創業。「SEIKO」の名を冠して発売した腕時計は、1923年に発生した関東大震災で焼失した工場「精工舎」から、復興後の初の新製品として24年に誕生した。