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会社を辞めたいのに上司がしつこく引きとめてきます。どうすればいい?おとなの六法(1/2 ページ)

会社を辞めたいのに、上司がしつこく引きとめてきて。どうすればいいのか……。

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のりちゃん: タケシさん、ぼく、このタケシチャンネルを卒業しようと思ってます……。

タケシ弁護士: え、何で? のりちゃんが卒業すると困るな〜。もうちょっと続けてくれん?

のりちゃん: ドッキリでした〜! けど、こういう風に退職しようとしても、引きとめてくるケースってよくありますよね。

タケシ弁護士: ドッキリか〜い! まあ、退職しようとして、しつこく引きとめられたときも、スパッと辞める方法はあるで。



おとな六法』(岡野武志/クロスメディア・パブリッシング)

 会社やバイトを辞めたくても、上司がしつこく引きとめてくる。そんなときにスパッと辞める方法は、社長宛てに内容証明郵便を送って辞める意思を伝えること。

 民法627条では、「雇用期間の定めがないならいつでも雇用の解約の申入れができる」「雇用期間の定めがない場合、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する」と決められている。つまり、法律的には会社が内容証明郵便で辞める意思を知ってから2週間後にスパッと退職しても問題ないってこと。普通の郵便ではなく内容証明郵便で辞める意思を伝えるのは、いつ、誰が、どういう内容を送ったかを証明できるから。

 この点、会社側は、辞める意思を伝えてきた従業員に対して、退職を撤回するように執拗に説得する、業務の引き継ぎが完了するまで退職を認めないなど、従業員の退職を強引に引き止める権利を持たない。業務の引き継ぎは、期間内にできることをすれば大丈夫。

 なお、雇用期間の定めがある人は、スパッと辞めるのは難しい。もともと「決められた期間ちゃんと働きます」という契約をしてるからね。でも、病気になったとかのやむを得ない理由があれば辞められるケースもある。

 退職したくてもしつこく引きとめられてるときは、内容証明郵便を送って辞める意思を伝えよう!

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