2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

加熱式たばこ増税に異論噴出 たばこメーカー「世界的な動きと逆行する」(1/2 ページ)

防衛費増額に伴う増税に関し、政府・与党が12日示した、たばこ税のうち加熱式たぼこの税負担を紙巻きと同じ水準に引き上げる案に対し、異論が噴出している。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
産経新聞

 防衛費強化の財源確保策として、たばこ税のうち加熱式たばこの税負担を紙巻きと同じ水準に引き上げる政府案に異論が噴出している。加熱式は、タバコ葉を直接火で燃やさないため火災や副流煙の心配が少なく、紙巻きに比べて健康リスクも低いとされる。メリットの多さから販売数量を急速に伸ばしてきただけに、たばこメーカーなどからは、普及にブレーキがかかりかねないと懸念も広がる。

photo
税率引き上げ方針が決まった加熱式たばこ

紙巻きより発がん性物質少ない

 加熱式たばこは、タバコの葉を電気で加熱し、その蒸気を吸う。紙巻きと同様に蒸気にはニコチンが含まれているが、発がん性物質などの有害物質は、紙巻きに比べ少ないとされる。

 得られるメリットの多さから、近年は紙巻きから加熱式にシフトする愛煙者の動きも広がった。日本たばこ協会が11月30日に発表した4〜9月の国内の加熱式たばこの販売数量は、前年同期比11%増の285億本。紙巻きが4%減の457億本に減少する一方で2ケタの増加を示す。

       | 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

ページトップに戻る