「指示通り頑張っているけど、つらい」 やらされ感がぬぐえないとき、どうしたらいい?:仕事を楽しむための「セルフリーダーシップ」入門(2)(1/3 ページ)
頑張っているけどなかなかうまくいかない、自分に合わず苦しい、どうしても前向きになれない──そんな状況から、どうしたら抜け出せるのか。自分起点でより良い状況を作り出す力について、解説します。
新連載:仕事を楽しむための「セルフリーダーシップ」入門
本連載では、たとえどのような状況に置かれても、その状況を自分のプラスに変えていくヒントとして「セルフリーダーシップ」について全5回にわたり紹介していく。
- 第1回:このまま今の仕事をしていて良いのか──「キャリア迷子」から脱却するヒント
- 第2回:本記事
働く上で「より良い状況」を作るためには、少なからず周囲の環境が影響します。ただし、環境は選べないことも多いがゆえに難しさを感じる方も多いでしょう。
どんな環境でも自分起点でより良い状況を作り出す力を身につけていけば、キャリアも人生も、さらに良くできる可能性が高まります。
ここではそのヒントとして、セルフリーダーシップを発揮するための6つのスイッチを紹介します。スイッチには(1)自分らしさを生かす、(2)自分をアップデートする、(3)状況を捉えなおすの3つのカテゴリーがあり、それぞれのカテゴリーに2つずつスイッチがあります。本記事では、その中の(1)自分らしさを生かすカテゴリーの中の、2つのスイッチに焦点を当てていきます。
指示通り頑張っているけど、つらい……どうしたらいい?
仕事で最も重要なのは、目的の実現です。そのための行動は、上司の指示や組織で定められたあるべき行動をすることが王道です。それらは、これまでの経験の積み重ねで得られた上司や組織の知恵であり、そこに取り組んでいくことにも意味があります。
そうした中で、頑張っているけどなかなかうまくいかない、自分に合わず苦しい、どうしても前向きになれないなどの状況になったら、自分らしさを生かして取り組むアプローチをとってみると良いでしょう。
もちろん自分勝手なのは困りますが、目的や目指す成果に向かっていくのであれば「より効果的に取り組むために」という視点に立ち、自分の強みや持ち味を発揮していくことが有効ではないでしょうか。
ボール投げに例えれば、自分の利き手で投げた方が遠くに飛ばせますし、狙ったところにもコントロールできるはずです。仕事においても、自分の得意なスタイルを発揮していくことで、よりよい行動や成果につなげられる可能性が高まります。
また、自分の特徴を上司や周囲に知ってもらうことで、それを踏まえた関わり方をしてくれる、仕事を任されるなどのメリットも期待できます。最近は、上司もマネジメントの一環として「メンバーの強みや持ち味を生かす」ことが求められる傾向にありますし、組織のためにもなると分かれば理解も得られやすくなります。
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