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「指示通り頑張っているけど、つらい」 やらされ感がぬぐえないとき、どうしたらいい?:仕事を楽しむための「セルフリーダーシップ」入門(2)(3/3 ページ)
頑張っているけどなかなかうまくいかない、自分に合わず苦しい、どうしても前向きになれない──そんな状況から、どうしたら抜け出せるのか。自分起点でより良い状況を作り出す力について、解説します。
「自分らしさって何…?」と迷うときは
最後に、自分の価値観・やる気の源と強み・得意なスタイルを見つけていく方法をいくつか紹介します。
以下の例を参考にこれまでの経験を掘り下げ、自分らしさだなと感じたことについて、最もフィットするキーワードで言葉にしてみることをおすすめします。ベストフィットなキーワードを見つけることで自分の心にも残り、日々の実践でも意識して生かしやすくなります。
1.これまでの人生における印象深い経験を思い出す
仕事、就職活動、アルバイト、学生生活、クラブ活動、習い事、趣味活動など、下記のような体験ができた印象深い経験を思い出してみましょう。
- とてもやりがいを感じた、夢中で取り組んだ、自分の力が発揮できた
- 理屈抜きに楽しかった、飽きずに打ち込めた、無理なく自然にできた
- 落ちてきたモチベーションが回復した、もやもやした気分が晴れた
2.上記の経験について以下の観点で掘り下げ、言葉にしてみる
次に、それぞれの経験について次の観点に当てはまるポイントを探し、掘り下げ、言葉にしてみましょう。
- やる気が出たり、続けられたりした原動力
- 自分が大切にしたいこと
- 自分の強みや得意なやり方(利き手のやり方)
- 自分に合った学び方
- 無理なく自然に進められるやり方
この他にも、自分の強みやスタイルについて、自分をよく知る人に聞いてみる方法もおすすめです。周囲の目から見た自分を知ることで、意外な発見が得られて「自分らしさ」の理解に役立ちます。いろいろな角度から見ていけるよう、職場でよく接する人、友達、家族、プライベートの仲間など、なるべくジャンルが異なる複数の人に聞いてみてください。
今回の記事ではセルフリーダーシップを発揮する3つのカテゴリー(1)自分らしさを生かす、(2)自分をアップデートする、(3)状況を捉えなおすのうち、(1)自分らしさを生かすをご紹介しました。次回は「自分をアップデートする」アプローチを紹介します。
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