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リニア品川−名古屋、開業目標「2027年以降」 理由は?:JR東海が工事認可申請
建設中のリニア中央新幹線品川−名古屋間に関し、JR東海が14日夕、設備関係の工事実施計画を斉藤鉄夫国土交通相に認可申請することが関係者への取材で分かった。同社は2027(令和9)年開業を目指していたが、申請書では目標開業時期を「2027年以降」とし、理由に静岡工区の着工遅れを挙げている。
建設中のリニア中央新幹線品川−名古屋間に関し、JR東海が14日夕、設備関係の工事実施計画を斉藤鉄夫国土交通相に認可申請することが関係者への取材で分かった。同社は2027(令和9)年開業を目指していたが、申請書では目標開業時期を「2027年以降」とし、理由に静岡工区の着工遅れを挙げている。
静岡工区を巡っては、環境への影響を懸念する静岡県の川勝平太知事が着工反対の姿勢を崩しておらず、9年開業は絶望的な状況となっているが、公的な書類上で初めて現状が示される形だ。
全国新幹線鉄道整備法では事業者に対し、段階ごとに工事実施計画の認可申請をするよう要請。国はJR東海の申請を受け、平成26年に土木、30年に電力設備や運行管理システムなどの工事を認可しており、今回は駅設備などに関する認可申請となっている。
申請書には目標開業時期の記入欄があり、これまで同社の丹羽俊介社長が説明している「9年開業は困難で開業時期は示せない」との状況を反映させた。
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