2015年7月27日以前の記事
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スシローが「デジタル回転レーン」で狙う顧客体験とは? 家族と一緒に行って分かったDXの最前線(2/5 ページ)

スシローでは、大型ディスプレイとレーンを融合させた「デジロー(Digital SushiroVision)」を一部店舗に導入している。どんな顧客体験を狙っているのだろうか。家族で実際に利用してみた。

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子どもでも簡単に操作できる

 筆者がよく利用するスシロー店舗のボックス席には、注文用のタブレットが1台設置してある。他の外食チェーンでよく見かけるものとほぼ同じで、商品を選んで注文する仕組みになっている。

 従来のタブレットとデジローと比較すると、いくつかの明確な違いに気付く。

 例えば、デジローは2人同時に操作可能となっている。従来の店舗だと、ボックス席に向かい合って座った2人が1台のタブレットを共有することになるが、デジローでは別々に商品を選択して注文までできる。


画面上のレーンに寿司やデザートが登場

 わが家の場合、長男と次男で「僕にもタブレットを見せて!」と奪い合いになることが多かったが、そうした事態を回避できる。また、子どもだけでタブレットを操作していると、間違って(もしくは意図的に?)高額な商品を注文する“事故”が何度か発生していた。デジローの場合、注文待ちに入った商品を全員がチェックできるので、子どもによる“誤発注”を防げると感じた。

 周囲を見回してみると、高校生と思われるグループが「これがおいしそうだ」「お前、これ注文するのかよ」といったやりとりをしていた。画面の情報を全員で共有することで、会話が弾みそうだ。


もちろんメニューからも選択可能

 意外だったのは、長男と次男が操作方法を親に教わることなく理解し、自分からどんどんメニューの検索や注文を始めたことだ。表示された画面の右側に他のメニューが隠れていそうだなと思ったら、器用にスワイプしてサーモンを探し当てていたのが印象的だった。スマホ、タブレット、携帯ゲーム機を日常的に使っている“デジタルネイティブ”にも理解しやすいUIのようだ。

 ちなみに、ライバルのはま寿司でもごく一部の店舗でデジタルレーンを導入している。「レーンオーダー」という名前だが、デジローと比べるとサイズはコンパクトだ(出所:「はま寿司」に続き「スシロー」も“デジタル回転寿司” DX専門家に聞く業界の行方


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