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「歴史的成功の一助」 スリムの太陽電池開発、シャープ安堵(2/2 ページ)

月面に着陸した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型実証機「SLIM(スリム)」の電源復旧を受け、太陽電池パネルを開発したシャープは29日、「歴史的な成功の一助となれたことを大変光栄に思う」とのコメントを発表した。

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産経新聞
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 シャープの太陽電池パネルは、従来のものと比べて重量が約5分の1に軽量化され、曲げても割れない柔軟性を持ち衝撃にも強い。スリムには縦29.7センチ、横27.1センチ、厚さ0.25ミリのシート状の太陽電池が26枚搭載されており、総出力は約540ワット。総重量はわずか1.07キロに抑えられている。宇宙空間を想定し、マイナス198度の低温から160度の高温でも耐えられるという。

 シャープ傘下で太陽電池事業を手がけるシャープエネルギーソリューションの五角博純社長は「当初の想定とは違う着陸姿勢となったが、シャープの太陽電池が月面でも機能できたことに安堵(あんど)する」とコメント。同社は今後も宇宙用太陽電池の開発に力を入れていくという。(桑島浩任)

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