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JR京葉線ダイヤ改正 JR東日本の社長「私どもの思いが(沿線自治体に)至らなかった」
JR京葉線(東京―蘇我)の通勤快速などを廃止する3月16日のダイヤ改正問題を巡り、JR東日本の深沢祐二社長は6日の定例会見で、「ダイヤを変更するのは極めて異例だが、私どもの思いが(沿線自治体に)至らなかった」と述べた。
JR京葉線(東京―蘇我)の通勤快速などを廃止する3月16日のダイヤ改正問題を巡り、JR東日本(東京都渋谷区)の深沢祐二社長は6日の定例会見で、「ダイヤを変更するのは極めて異例だが、私どもの思いが(沿線自治体に)至らなかった」と述べた。自治体の理解を得るためには、混雑の平準化などを目的とするダイヤ改正の必要性を裏付けるデータを共有することが重要であるとの考えを示した。
深沢社長が公の場で問題に言及するのは初めて。3月のダイヤ改正後の対応について、「京葉線は武蔵野線も入ってくるので、ダイヤが作成するのが難しい路線だ」としつつ、「ダイヤ改正後のデータも分析し、地域ともコミュニケーションを図っていきたい」と強調した。
復活を求める声が上がっている通勤快速については「最初に走らせていたころと比較するとお客さまの乗降の状況も変わってきている。それも踏まえて考えていくことになる」と述べるにとどめた。
京葉線のダイヤ改正では、平日朝と夕方以降の通勤快速などが各駅停車になり、蘇我から東京までの所要時間は十数分のびる。混雑の平準化などが目的だが、千葉市など沿線自治体が猛反発。これを受けて廃止する予定だった快速2本を維持することになった。だが、通勤快速の廃止は変わらず自治体側は依然として強い抗議の意思を示しており、JR本社への申し入れも検討している。
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