サイゼリヤの注文方法が進化してる!? カギは「客のストレス減」「効率化」 大手外食チェーンで起きているDXの正体(4/5 ページ)
飲食店で注文方法の変化が起こり始めている。主要チェーンの注文方法を、実際に行って確かめるとともに背景を探っていく。
「ハイブリッド」の注文方式も
ガストが属するすかいらーくグループは、飲食業の中で最もDXを進めている1社です。新POSの全店導入、ネコ型配膳ロボットのグループ企業3000店舗への導入、全タブレットの状況をリアルタイムで可視化する仕組みや配膳ロボとの連動、800台を超えるキャッシュレス・セルフレジ導入、アプリ強化など、さまざまなDX活動を同時進行させています。あらゆる面からデジタルによって効率化を推進することが企業成長の要になると考えているのです。
最後に向かったのは米国発祥のグルメバーガー店「SHAKE SHACK」。米国発のチェーンであれば、さらに進化したシステムがあるだろうと考えて立ち寄ってみました。
SHAKE SHACKは入り口に入ると、セルフ注文用の機械が何台も並んでいます。よく見ると4カ国語(日本語・英語・中国語・韓国語)に対応しており、画面にタッチしてメニューから注文し、そのままキャッシュレス決済できる仕組みです。
決済したら、席で待つだけ。呼び出しに応じてカウンターに行くと、注文の品ができている、といった流れです。このサービスは2022年9月から導入し、今では恵比寿店以外の全国店舗で利用できます。現金こそ使えませんが、キャッシュレスで、短時間に注文を済ませたいときには断然便利です。
従来同様、店員の接客や現金支払いでの注文も選べます。時間がないときや並んでいるときにはセルフで済ませられ、急いでいないときには店員に注文という、ハイブリッド型のオーダーはこれからの主流になるかもしれないと感じました。
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