2015年7月27日以前の記事
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「バルミューダ ザ・トースター」200万台超えのヒット “新しさ”をどう伝えたのか(2/3 ページ)

オーブントースターの存在感が高まっている。市場を盛り上げているのは「新世代トースター」ともいうべき2万円以上の高額・高性能モデル。コロナ禍でおうち時間が増えたことで、「美味しいパンを食べたい」という需要から拡大、さらに加速している。

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 最初は炭火の力だと考え、炭火でパンを焼き、さまざまな焼き方を試した。だが、違う。「社内の実験が数日経過した頃、『あの日は、雨だった』と気が付き、火力、焼き方に加え、水分を加えることにした」。「適度な水分」「炭火のような焼き加減」。この2つの課題をクリアするために、5000枚ものトーストを焼いた。一つ一つ写真を撮り、データを記録した。

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「バルミューダ ザ・トースター」で焼いたパン

 その結果、たどり着いた調理法が、最初にトースターに5ccの水を入れるという、これまでにない発想だった。コンピューターで1秒ごとに温度を制御し、まるで炭火で焼いたような火加減を電気の力で実現。外はカリっと、中はもっちりふわふわで香ばしい「あの日のトースト」が焼ける、理想のトースターが完成した。およそ1年、かかった。

 当時、市場は数千円代の製品が中心だった。そこへ2万円を超えるザ・トースターの“新しさ”を消費者に伝えるにはどうしたらいいのか?

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