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ワタミ、テスト販売の「焼肉弁当」が好調 優位性は?(2/2 ページ)

さわかみ投信創業者の澤上篤人さんとニッポン放送で電話対談した。投資運用歴52年、長期投資のパイオニアの澤上さんは『暴落ドミノ 今すぐ資産はこう守れ!』(明日香出版社)を出版し、金融マーケット主導で築いてきた「金融緩和バブル」はもう限界で、大暴落は避けられないという。

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 行き過ぎたものは、必ず修正される。それが自然の摂理だ。バブルといえば外食業界もここ数年、コロナ禍の業態転換もあり「から揚げ店」が急増しすぎた。これは明らかにオーバーストアだ。

 ワタミの「から揚げの天才」も日本の外食史上最速で100店舗を達成したが、現在ではのり弁をはじめとする弁当屋に姿を進化させた。この春は次の仕掛けとして「焼肉弁当」に参入する。全国販売を前に、東京・梅屋敷(大田区)の店舗でテスト販売を開始したが好調で期待が持てる。

 「焼肉の和民」の仕入れルートを活用することで価格や商品で優位性がある。「熟成カルビ炙りたて」の、できたてのおいしさはコンビニやスーパーとも明確に差別化になる。何より、若い店長が「焼肉弁当はじめました」と店の前で声をあげ汗をかいていた。

 澤上さんは大暴落や、財政破綻がおきても「生活に密着した地味な企業は生き残る」という。何があっても経済活動は止まらない。当然、淘汰(とうた)はあるだろうが各業界の1位は生き残る。今年創業40周年のワタミは「失われた30年」の中で成長してきた。80年代バブルの被害も受けなかった。その大きな理由は会社の理念集に「額に汗した利益のみを、利益と認める」と記したことだろう。 (ワタミ代表取締役会長兼社長・渡邉美樹)

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