「ビジネス+推し活」に使えるバッグが登場 アキバで観察して“見られない”カバンをつくった:「次の駅まで」に読めるハナシ(2/2 ページ)
ビジネスバッグなどを扱っているエースがちょっとユニークなバッグを発売した。商品名は「バフェクト」。どのような特徴があるのかというと……。
現地調査を実施
推し活を楽しんでいる人は、どんなファッションをしているのか。どんなモノを手にして、どんなカバンを持っているのか。いま何が人気なのかを知るために、サブカルの聖地・秋葉原とさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)に足を運んで、調査を行った。その結果について、開発メンバーの白石悠一郎さん(MD本部 MD計画部チーフ)が語った。
「どのようなカバンを持っているのか。観察したところ、リュックサックを背負っている人が圧倒的に多かったですね。『トートバッグでもつくれないか』と考えたのですが、ビジネスと推し活の両方で使うには難しいと判断してあきらめました。また、クリアケースを持っている人も多かったので、ケースを入れるスペースをつくらなければいけないと思いました」
バフェクトを見ると、デザインはシンプルである。プレスリリースには「スーツにもカジュアル服にも合わせやすいベーシックデザイン」と書かれているように、街中でこのカバンを背負っていても違和感を覚える人は少ないはず。なぜシンプルなデザインにしたのかというと、「自分は推し活をしている」ことをアピールする人もいれば、「自分だけで楽しみたい」という人もいる。開発にあたって、メンバーは「自分だけで楽しみたい」人に向けてつくることにした。
「世に出ている推し活バッグには、外側が透明になっていて、他人がそのグッズ(バッジなど)を見れるようになっているモノがありますよね。ですが、バフェクトでは、見られないようにしました。なぜなら『グッズを見せたくない』『自分だけで楽しみたい』という人もいるので、商品開発にあたっては外側に出したくない人に向けてデザインや機能面などを考えていきました」(白石さん)
ところで、商品名の「バフェクト」には、どのような意味があるのか。辞書で調べたところ、この言葉は掲載されていなかったので、どうやら造語のようである。
「ゲームをしているとき、自分の攻撃力や防御力などが増すことを『バフ』と呼んでいますよね。一方、effect(エフェクト)という英単語があって、意味は『効果』や『効力』など。2つの言葉を掛け合わせて『バフェクト』という言葉をつくりました。カバンを持つことによって、その人の気分や行動力が上がればいいなあと思って、このネーミングを付けました」(白石さん)
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