2023年の国内スポーツアパレル市場の規模はどの程度か。矢野経済研究所(東京都中野区)が調査結果を発表し、メーカーの国内出荷金額ベースで前年比104.3%となる6131億1000万円と推計した。
同市場は22年にコロナ禍からの回復が進んだものの、部活動などで活動時間の制限や短縮している影響が残っていた。23年はこれらの影響がほとんどなくなったことで需要が増大した。また、22年10月に入国制限の緩和があってからインバウンド観光客が増加して、マーケットを押し上げた。
特に好調なカテゴリーは「アウトドアウェア」だった。23年の市場規模は前年比で110.4%の1700億円と推計する。認知度が高い大手ブランドはカジュアルファッションとしての人気も高く、キッズウェアやマタニティウェアとして利用者層が広がっている。
24年の市場規模は前年比102.1%となる、6262億6000万円と予測。矢野経済研究所は「多くのカテゴリーにおける近年の市場成長はコロナ禍からの回復によるところが大きい」と指摘し、24年の成長率は落ち着くとコメントしている。
23年9〜12月にスポーツ関連企業(メーカー・卸売業・小売業)を対象に調査した。
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